【第九話】手作りを君に
「是非、私の手作りの本場のピッツァを食べてもらいたい」
ジョナサンは自分の国、イタリアの本場の味を私に食べさせたかったのだ。
その気持ちは、痛いほどよく伝わった。
しかし、私は出来れば、出来れば何か手伝いたかった。
その時私は、とっさに思いついたアイディアを口にしていた。
「私、バジル育ててるから、使ってよ!」
無論、育ててなどいない。ましてや、バジルの時期でもない。
国際結婚相談所 Yさんの顔が歪んだのが横目に見えた。
国際結婚相談所のスタッフとはいえ、この突然の発言には驚いたのだろう。
しかし、ジョナサンは
「ホントですか~?じゃぁ、最高のピッツァ出来ますね~」
もうノリノリ。
引くに引くことも出来ず、私は「楽しみ~と喜ぶ」
しかし、その裏では(どこに売ってるんだろう?)と探っていた。
そうだ、国際結婚相談所 Yさんに後で相談してみよう。。。
でも、嬉しかったのも、何か手伝いたかったのも本当の気持ち。
そこに嘘はない。ただ、勢い余ってバジルを育ててるなんて
言ってしまったのは私のミス以外の何者でもない。
その後、ワンピースのキャラクター(特に私の好きなサンジ)の話で
盛り上がり、エウレカ、エヴァの楽しさを必至に伝え、この日は終わった。
前回同様、国際結婚相談所のYさんから今後の説明があり、
ジョナサンから席を立った。
ジョナサンが席を立ち、店を離れた瞬間
私は国際結婚相談所 Yさんにバジルの売っているお店情報を尋ねた。
国際結婚相談上のYさんは、やっぱり…的な顔はしていたが
優しく教えてくれた。本当に助かったと思った。
さもなくば、家に帰ってネットサーフィンで輸入することすら考えた程だ。
しかし、この日も国際結婚相談所には本当にお世話になった。
私は自分の気持ちをYさんに伝え、またジョナサンの返事待ちとなった。
その時、ふと思った。もしかすると、国際結婚相談所 Yさんとは
これで最後になってしまうのではないか?と。
その旨、国際結婚相談所Yさんに尋ねると残念そうな顔をした。
そして、国際結婚相談所Yさんは、仕方ないですよね・・・と言った。
私は、国際結婚相談所Yさんとはこれからも会いたいと伝えると
喜んでくれた。そして、ジョナサンよりも先に
国際結婚相談所Yさんの連絡先をゲットすることとなった。
そして、結婚相談所も良いもんだと深く思いながら帰路についた。